Ship Management Sect.

船舶管理課(船舶安全管理部)

現在、弊課で船舶管理をしている船種は、商船三井殿または第三者船主殿が保有するパナマックスの石炭積船1隻とチップ船の3隻の合計4隻です。 2010年には、日本籍船の管理も扱うようになり、合計5隻の管理実績があります。 過去には、ケミカルタンカーや加圧式LPG船も扱っており、合計46隻の多様豊富な船舶の管理実績があります。 現在の陣容は部長以下、工務監督、海務監督、今年採用した海技系大学卒新人1名の総勢7名の体制ですが、目下管理船隻数の増加を目指しており、また工海務監督の増員も計画しています。 以下弊課の紹介をさせて頂きます。

本船とのコミュニケーションを大切に、トラブルを未然に防止。

船種によって船上の乗組員及び管理会社に求められる知識と経験は異なりますが、船舶管理業務の本質である船舶を常に安全かつ経済的な運航状態に維持する事は船種に拘わらず共通で不変の使命です。 船舶管理の基本的な業務として“各国際条約、旗国、船級規則及びISMコードの遵守”、 “十分に訓練された良質な乗組員の配乗” 、“良質かつコスト競争力のある整備計画と実行”、 “緊急事故発生時に対する適切且つ迅速な対応” 等が挙げられますが、最も重要な目標としているのは、”緊急事態に至らぬように日頃から予防策を講じ、事故、トラブルを未然に防ぐ“ 事です。その手段の一つとして訪船活動を積極的にまた可能な限り頻繁に行い、現場での乗組員との対話を大切にしています。 現場の生の声を聴き、また現状を自らの眼で確かめる事により、メールによる報告や電話での交信ではキャッチしきれない兆候や潜在する問題点を見出し、本船への是正指導と共に早期改善に努め、重大な事故、トラブルへの波及/発生を未然に防ぐ事に最尽力しています。 また昨今、世界的に環境規制が強化される中、船舶管理も益々複雑化・高度化していっておりますが当社も日々情報収集と研鑽に努めています。 比較的小規模な我社ですが、船員の配乗関係を管理する船員管理課と船舶管理課が直ぐ隣同志で机を並べており船舶管理上非常に重要な要素である船員マターについて担当者といつでも直ぐに打合せが出来るという便利な社内環境にあり、良質な船舶管理の提供が可能です。

船舶管理は、サービス業。すべての協力関係者に感謝、業種や国籍を超え、ワンチームで安全運航を目指す。

西原龍司 船舶安全管理部長
東京商船大学(現 東京海洋大学)商船システム工学課程・機関学コース卒

 

船舶管理業は世間一般にあまり認知されていない業種ですが、サービス業の一つと認識しています。
船主様の財産である船をお預かりして、船の整備・安全運航に関わる提案・手配を行い、その費用支出を算出・管理してお客様のご希望の期間、収益のお手伝いをする仕事です。
サービス業ですので、知識と技術、情報の提供は前提条件となります。海運と一纏めに言っても、エネルギー輸送、資源輸送、製品輸送等々、様々な貿易があり、それぞれの貨物に合わせた船の構造、搭載機器、整備計画があり、必要とされる知識は膨大です。
また、搭載機器の技術革新、取り巻く国際情勢・条約の変化、各寄港地の風土・情勢等々、継続したアップデートが必要な情報もまた膨大です。どれだけ勉強し続けても学ぶ事が尽きない事は、海運業界の魅力の一つだと思います。船の乗組員に対してもサービスの提供という意識を持って臨んでいます。実際に船の整備・運航を行っているのは船員であり、全責任は実務的にも国際条約的にも船長が負っています。その重責を少しでも支えられる様、必要な情報、指示、部品、資材をタイムリーに提供し、コミュニケーションを密にして常に生の現場の声に傾聴し、船員生活という特殊な環境ストレスを出来るだけ軽減出来る様に心掛けています。
船員が継続して意欲を持って働ける職場を提供する事が、船の良好な整備と安全運航に繋がる事となり、延いては微力ながらも海事クラスター全体の利益に繋がると思っています。前述と矛盾しますが、船舶の安全運航と整備保守を承っている以上、全てのトラブルは本船担当監督の責任であると心得ています。
しかしながら一人で出来る事は少なく、その為 船員、船主様、傭船者様をはじめメーカー殿、造船所殿、各業者殿、港湾関係者殿等々、実に多くの方々のご協力を頂いて実務を遂行しています。多様な立場の方がいらっしゃいますが、船が直面する数多のミッション・プロジェクトにおいて、ケース毎に同じ目的の下、業種や国籍等を超えて一つチームとなって完遂していく事は、過程も結果も全て得難い経験となります。あまり世間一般に認知されていない業種ですが、意思を持ち続ける限り、顧客サービス、社会貢献、自己研鑽を いつまでも継続していく事が出来る業種であると思っています。